特許庁のシステム開発の失敗から考える

TSOLが失敗したことで、システムインテグレーターを叩いている人が多いけれども、今回の件は実際難しいよなぁと思う。

システム開発は何のためにするのかと言えば業務の最適化だと思っているけれども、システムインテグレーターは基本的に業務の最適化はできないと思っている。何故ならばコンサルタントではないから。

業務の最適化といえば聞こえはいいけれども、業務フローを見直すことで現場には非常に負荷がかかる。そこまでの事は殆どの場合求められていないと思っている。お客さんがそこまで求めているならコンサルティング会社に発注しているはず。システムインテグレーターに発注している時点できっとそこまでする覚悟はない。

そうなれば、現状すごい複雑だろうが非効率だろうがそのまま実装しなければいけない。受注してしまっているから。

今回の件はほんとうに難しい。同じ事をやっている所がないからノウハウなんて無いし、そもそも業務を変える覚悟がないからおかしいと思ったことでも変えられなかったのだろう。

同情したくなります。

ちなみに、どなたか55億の赤字の内訳判る資料はありませんか?TSOLへの発注額には遠く及ばず、ただしアクセンチュアへの発注額は超えている金額なのでどういうことなのか・・・・・・