Java: The Good Partsを読んだ

TwitterでEffective Javaいいよと呟いていたらJava: The Good Partsをおすすめされたので読んでみました。

Java: The Good Parts

Java: The Good Parts

内容としてはJava肯定派の人がJavaは良いという視点にたってJavaの良い所を上げていった感じ。
へー、ふーん、ほーといったところ。

ただ、この著者の方RMIに深く関わっていたらしく、RMIの章だけは色が違っています。
RMI頑張って良くしようとしたけれども、今考えるとちょっと・・・・・みたいなところまで記載してくれているので読んでて面白かったです。
なんとなく、てへぺろ〜という効果音が聞こえてきました。

さて、この本は言語設計についてなぜこうなっているのかみたいな本でもあるのですが、同じ系統の本としてC++の設計と進化という本が自分は好きです。

C++の設計と進化

C++の設計と進化

C++を創った方が、C++の前日譚であるC with Classesの生まれた経緯からC++がどうしてこうなってしまったのかまでを回顧録という形でまとめて下さったものです。
今となっては色々と嫌われることも多いC++ですが、作者さん歴史的な事情でものすごく試行錯誤を重ねてるんだなぁという印象。
よく知られているとおりにJavaの文法はC++をベースに作られているため、ある意味Javaの前日譚でもあるわけで・・・・・・
非常に興味深いです。
この本の中でC++言語の未来への展望も記載されているのですが、この本が書かれた2005年からどれだけ実装されているのか詳しい方は誰か教えてください。


さて、Java The Good Partsに戻ると、個人的にはこれの対としてJava The Bad Partsという本が読みたいです。Javaの言語仕様で失敗したなーというところを延々と記載していくだけの。
具体的にはSerializableとかGenericsとかStringとかその他諸々を延々とDisり続けるだけ。
好きなところも嫌いなところもきちんと理解してこそJavaを愛せるのです!

Javaの次の言語ではJavaの悪いところが解消されているといいなぁとか。


あ、そういえば、作者さんはJiniのリードアーキテクトでもあるらしいので、以下の本をおいておきますね。