スクラムはアジャイルなのか?

ここ半年ぐらいの疑問です。

以前、スクラム開発をしていますという会社におじゃまさせていただきました。
そこのプロダクトオーナー役をやっている人はそれなりに有名な人らしく、たまに講演活動もやっているとのこと。

アジャイルラクティスの詰まった開発手法をとっているとのことで、ウォーターフォール*1でやっている身としてはすごい憧れの世界でした。

色々見てきた

コードを見せてもらった

まず、コードを見せてもらったのですが、酷い状態でした。いわゆるレガシーコード。
テストがない。テストがない。テストがない。
何かと理由をつけてテストを書かない。書こうとしない。

それなりに開発スケジュールとしては余裕があるように見えたのですが、リファクタリングもしない。
なんだこれ・・・・・それ以上の感想はない。

積み上がるタスクをみちゃった

タスクボードでタスクを見える化していたのですが、山のようにタスクを抱えていました。
その状態で、余裕が有るように見えていたというのが変な状態なのですが、そんな状態でも次のタスクを待って、何かと理由をつけてタスクを消化しようとしない。
うーん。

プロダクトオーナーに意見を言えないメンバーを感じてきた

プロダクトオーナーがアジャイル界隈で有名な人らしく、メンバーが完全に萎縮していました。
ノンバーバルなあたりで非常に恐れていたらしい。
声がでかいとか、体がでかいとか、何かと物を振り回しながら指導をする。
信頼関係とは何だったのか。

そもそもアジャイルって

個人的なアジャイルな定義はアジャイルソフトウェア開発宣言に沿ったものだと思っています。
もしかしたらスクラムアジャイルラクティスが詰まった良い物なのかもしれないけど、アジャイルマニフェストでは開発手法にはそこまでこだわらない旨が記載されているわけで。
アジャイルマニフェストアジャイル開発の手法としてスクラムを推している人たちとの間には一千光年もの差があるのではないかと感じています。
周りにスクラムを勧める講演活動とかしてどや顔する前に目の前の課題を課題と認識してほしいなぁ。
本当はどうなんでしょうね?

*1:ウォーターフォールアジャイルではないとは言っていない