「みんなのJava」は最近5年間のJavaの動向概要を復習するための本 #minjava
「みんなのJava」を著者の方から頂いたので読みました。 ありがとうございます。*1
さっそく読ませていただきましたが、Java 8以降から始まったJavaの大変革についてまとまった良い本だと思いました。 直近5年間でJavaの言語仕様として入った新しい機能、大きな誤解とともに広まったJavaの有償化問題、Jakarta EEと名前を変えたJava EEはどうなっているのか、今後期待される新しいJavaの実行方法の形。新しいトレンドに伴った新しいJavaのライブラリ。
Java 8まではなんとなくJavaについてわかっていたけれども、そのあとどうなったのかあまりよくわかっていない、5年ぐらいJavaから離れていた人が最新情報をキャッチアップするのに良い本だと思います。 Javaが有償化するって記事を読んだけど、あれっていつ有償化するの?って思っている人とか。
もちろん、きちんとJavaの動向について追っていたけれども、漏れがないか気になるみたいな人にもお勧めです。
俺はこの5年間のJavaの動向について完璧に知ってます!!!!!みたいな人にはお勧めはできません。 これからJavaについて学びますって人にはちょっと内容が重い感じでしょうか。
ただ、200ページ弱という少ないページ数の中に多大なトピックを詰め込んでいるため、それぞれのトピックについては内容が薄いというところがあります。 そういったところについては、例えば1章については以下の本を追加で読むとよいのかもしれません。
新世代Javaプログラミングガイド[Java SE 10/11/12/13と言語拡張プロジェクト] (impress top gear)
- 作者:Mala Guptah
- 発売日: 2020/03/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
他の章については残念なことにまだ過渡期であるため、きちんとした本は出ていませんし出てくる予定もありません。 ただ、2章~4章については参考文献が幅広く記載されているので、必要に応じてそちらを参照するようにすればよいのではないでしょうか。
5章、6章については詳しく知りたければそれぞれのライブラリのドキュメントを読むのがよいと思われます。
ともかく、直近のJavaの動向について知りたい方はぜひ買うべきだと思います。 この内容を知っておくことで今後5年ぐらいのJavaの動向についても見当がつくようになるのではないでしょうか。