Javaの文字列変換にどれくらい時間がかかってるかを測定してみる
前回の記事で、文字として扱わない状態で改行コードで分割することでパラレル実行向けに最適化されたようだと書きましたが、そういえば、Javaのバイトからの文字列への変換にどれくらいコストがかかるのかを調べたことがなかったので、調べました。
なお、環境は前回と同じ。
PCとしては5年ぐらい前のCore i7だけどHDDなWindows 10のものを使用しています。
使用したJavaのバイナリはjdk-9-ea+167_windows-x64_bin.exeです。
ということで、以下の3通りで調べました。
//文字列として扱う BufferedReader reader = Files.newBufferedReader(Paths.get(fileName)); while (reader.readLine() != null) { }
//InputStreamで読む InputStream inputStream = Files.newInputStream(Paths.get(fileName)); byte[] buff = new byte[8192]; while (inputStream.read(buff) == 8192) { }
//InputStreamで読んだ後に文字列に自前で変換する。(参考用) InputStream inputStream = Files.newInputStream(Paths.get(fileName)); byte[] buff = new byte[8192]; while (inputStream.read(buff) == 8192) { new String(buff); }
ちなみに、InputStreamで使用されているバッファサイズ(8192)はBufferedReaderを作成する場合にデフォルトで使用されるバッファサイズです。
BufferedReaderとバッファサイズを併せました。
参考用は前回作成したテストデータだとBufferedReaderのほうがループ回数が極端に多くなってしまうため、ループ回数の差がどれくらいの影響を与えてるのかを見るための参考用のデータです。BufferedReaderの中ではバッファの中からさらに1行ごとに文字列を生成されているはず。
結果
- BufferedReader->7.2秒ぐらい
- InputStream->0.9秒ぐらい
- InputStreamで自前で文字列化->5秒ぐらい
やはりそれなりに時間がかかるんだなぁという印象でした。
使ったコードはこちら
https://gist.github.com/megascus/04cab0e0c90d640c2e575e69c77546c4