あまりにも曖昧すぎるシステム開発が成功したという定義について

システム開発が成功した、うまくいったという話はよく聞きます。

我々が行った〇〇というシステム開発は成功しました。そのためにはこういうことを行いました。という発表がカンファレンス等で行われることは多いです。
しかしながら、多くの発表ではこういったシステムがこういったアーキテクチャでこういった手法を使って開発しました。可動にこぎつけたので成功しました。という話だらけで、実際にどうして成功したと言えるのかについて語られることを聞いたことがありません。

どうしてシステム開発が成功したと言えるのでしょうか?
当初予算に対して2倍以上の金額がかかり、残業時間の月平均が100時間を超え、当初メンバーの半数以上が鬱で倒れもしくは転職をし、発注していたベンダーの内の半分が逃げ出し、PMも3回変わったとしても稼働が始まれば成功なのでしょうか?
稼働後に稼働率や売上が思ったよりも上がらず、不具合が多発し、土日もなく誰かが常に動いているような状態でもシステム開発は成功したといえるのでしょうか?

ほとんどのカンファレンスの話ではアーキテクチャや開発手法などわかりやすい話はしてくれます。
ただし、なぜ成功したと言えるのかについての説明は非常に薄いです。

何を持って成功したといえるのかという定義がきちんとできていないと、成功したつもりになっていたけれども実は一般的には失敗であったという話だったのかもしれません。