J2EEレガシーアプリケーションのJavaEEアプリケーションへのマイグレーション(3)

何回かに分けてJ2EEレガシーアプリケーションのJavaEEアプリケーションへのマイグレーションについて実際のコードを見ながら解説したいと思います。

変更前のサンプルソースはこちら
https://github.com/megascus/oi-webapp-sample/tree/initial

第一回はこちら
J2EEレガシーアプリケーションのJavaEEアプリケーションへのマイグレーション(1)


ここで一度Webアプリケーションの処理の流れについておさらいしたいと思います。

Webアプリケーションの一般的な処理の流れについて

例外はたくさんありますが、だいたい以下のような順番で処理が行われます。*1

  1. 認証、認可等全ての処理に対して行うべき共通処理
  2. 入力値の適切な形への変換、検証
  3. DB等のリソースへのアクセス
  4. 画面の表示

いろいろ簡略化されていますが、大体こんな感じです。

今回のアプリケーションでの処理の流れについて

大体こんな感じです。

  1. Servlet(Controller)にて認証、認可等全ての処理に対して行うべき共通処理を行う(今回は文字コードの設定のみ)
  2. ModelにてHttpRequestの値をJavaBeansに変換し、入力値の検証を行う
  3. Modelにてトランザクションを開始し、データベースへのアクセスを行う
  4. 画面の表示を行うため、Servlet(Controller)でjspにforwardする

現時点だと、ModelがHttpRequest/HttpResponseに依存する作りとなっているため、View層の入れ替えのみを行うことが難しくなっています。
なので、次回はまずView層とModel層の処理の分離をServlet/JSPベースのまま行いたいと思います。

続き-> http://d.hatena.ne.jp/megascus/20140527/1401186893

*1:データの受け渡し等の処理は省略しています